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2024.02.16 コラム

資産運用、どこで相談すべき?最適な相談先の選び方を解説

資産運用の必要性を感じる人の割合は増加傾向にある一方、始め方がわからず、実際に投資へと足を踏み出せない人が多いのが現状です。本記事では、資産運用の第一歩として相談できる金融機関である、銀行・証券会社・IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)についてと、相談先を選ぶ際のポイントなども解説します。

(1)資産運用の相談先

資産運用の相談、売買の仲介ができるという点から、本記事では銀行・証券会社・IFAを取り上げ、それぞれの強みやサービスの特徴について解説します。

銀行 

銀行は、身近な金融機関の1つです。金融機関として、お金を安全に保管・管理する、お金を貸し出すなど様々な役割や機能を持っています。

【相談できる内容】預金・投資など資産運用全般や各種ローン

【取扱商品】:債券・投資信託・保険・不動産・預貯金など

特徴:銀行は、貸付業務を行っているのが特徴です。個人の住宅ローン、法人の資金調達・経営相談など「お金を借りること」も含めて資産全般の相談をすることができます。また、ご自身が口座開設している銀行に相談する場合、銀行側が資産状況を把握しているので、自分の所得資産にあった提案をしてくれるというメリットがります。一方で、銀行の取扱商品は、他の金融機関と比較して商品の種類が少ないことや、業務範囲が多岐に渡るため、資産運用に知識のある担当者が比較的少ない傾向にあります。

証券会社

証券会社は、有価証券の売買の取次や引き受けなどを行っています。金融機関として、お金を必要とする企業や、投資家の資産運用ニーズを繋ぐ役割を果たしています。

【相談できる内容】投資をメインとした資産運用全般

【取扱商品】株式・債券・投資信託・FX・保険・不動産など

特徴:金融商品を取り扱うことを専門とする証券会社では、資産運用に関して高い専門知識を持った担当者に相談することができます。また、金融商品や金融サービスの取り扱い数が豊富であるため、多様な商品を比較検討し自分にあった資産運用を行うことができます。しかし、証券会社の担当者は、系列会社の商品を紹介していくことが一般的です。また、証券会社は販売手数料により利益を得るため、売買代金の増加を目指す担当者と、資産の増加を目指す顧客の間で利益相反が生じてしまう可能性もあります。

IFA (独立系ファイナンシャルアドバイザー)

IFAは、特定の金融機関に所属せず、中立的な立場から資産運用に特化して金融商品の案内・販売を行う専門家です。

【相談できる内容】 投資をメインとした資産運用全般

【取扱商品】株式・債券・投資信託・保険・不動産など

特徴:IFAは金融機関から独立した立場で提案を行うため、特定の会社の販売方針や販売ノルマに縛られず、顧客目線に立ってアドバイスを行います。また、担当者の異動がなく、長期的な目線で資産運用の相談をすることができます。IFAによっては顧客との間で利益相反が生じにくい料金形態をとる会社もあり、透明性の高いサービスを受けることができるのもメリットです。しかし、日本のIFAは比較的新しい業界であることから、よく比較して最適な担当者を選ぶのが難しいというデメリットもあります。

資産運用の相談先と特徴。
銀行:融資も含め、資産全般に相談をしてくれる。商品数が少ない。
証券会社:高い専門知識を持った担当者に相談できる。系列の会社の商品が中心となり、顧客と利益相反が生じる場合がある。
IFA:経験豊富で、異動や転勤が無い担当者に相談できる。中立的な立場から顧客目線で相談に乗ってくれる。比較的新しい業界のため、担当者選びが難しい。

(2)相談先を選ぶポイント

複数ある相談先から最適な選択をするために、以下の3つのポイントから金融機関を比較することができます。

1.担当者と長期的に関係を維持できるのか

安心して資産運用をしていくために、担当者が長期的にサポートをしてくれるかは重要なポイントです。銀行や証券会社では数年に一度異動があるため、担当者が変わる度に1から関係を築いていく必要があります。一方でIFAは担当者の転勤が無いため、信頼できる担当者から永続的にサポートを受けることができます。

2.顧客目線で提案してもらえるか

多くの銀行や証券会社は、系列企業の商品を組成・運用していることや、販売ノルマがある場合が多いため、企業本位の提案になってしまうことがあります。しかし、IFAは特定の会社の販売方針やノルマに縛られることがないため、顧客本位の提案が可能です。

3.初心者でも相談しやすいか

銀行・証券会社・IFAはいずれも資産運用初心者でも相談が可能です。例えば、最寄りの金融機関であれば気軽に相談しやすいですし、対面だけでなくオンライン相談サービスを展開している金融機関もあります。しかし、銀行や証券会社はまとまった資金のある方や法人を対象としているケースなどもあるので、事前に調べておく必要があります。IFAは、個人で活動している場合や大きな企業に所属していない場合もあるので、より柔軟に対応してもらうことができます。

(3)資産運用の相談をする前に準備しておきたいこと

1.資産運用の目的と予算を明確にしておく

自分に合った資産運用をするために、事前にその目的や予算、リスク許容度などを整理しておくことがおすすめです。特に、目的と予算によって運用方法が大きく変わってくるため、あらかじめ明確にし、担当者と共有しておくことが重要です。目的やリスク許容度を自分で決めることが難しいと感じる場合は、担当者と共に決めていくことも良い方法です。

2.相談時の料金体系を確認しておく

相談・サービスの料金形態は金融機関や会社によって異なります。資産運用の相談は一般的に無料の場合が多いですが、相談前に相談料の有無や契約成立後の細かい料金体系を確認しておくと安心です。

3.取引商品と、相談できる内容を確認しておく

各金融機関によって取り扱っている商品の種類は大きく異なります。例えば、銀行では株式を取り扱っていません。また、同じIFAでも個人によって得意分野、専門分野が違います。自分の想い描く資産運用をするために、取扱商品・相談内容・担当者の得意分野などを確認しておくことが大切です。

(4)まとめ

資産運用の相談先には、銀行・証券会社・IFAなどがあります。

各機関の特徴や取扱商品、・相談できる内容を踏まえたうえで、「初心者でも相談しやすいか」「顧客目線のサービスを受けることができるか」「長期的に関係を築くことができるか」などの点を考慮すると、自分の理想を叶えるために最適な相談先を選択することが可能になります。

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加藤 映美
ウェルスマネジメント
加藤 映美
Emi Kato
2017年にSMBC日興証券本店に入社。個人・法人向け資産運用コンサルティング業務に従事する。 本質的な運用提案をしたいという思いと自身のスキルアップのため、2019年にIFAとして独立。 資産運用のみならず、法人保険や不動産などのソリューションも提供している。またセミナー講師も経験。 2022年にIFA Leadingの創業に参画。 美容情報収集が趣味で、専門分野のお客様も担当。皆様の人生を全力で楽しめるものにすべく資産運用で伴走します。