IFAとFPの違い
IFAとFPの違いは、「お金の専門家」や「人生設計の相談」という観点から疑問に思われることが多いと思われます。本記事ではそんなIFAとFPの違いを解説します。
■ IFAとFPについて
IFAとはIndependent Financial Advisor(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の略称です。IFAは、専門用語では「金融商品仲介業者」に分類され、金融機関から独立した中立的な立場で、証券会社(=金融商品取引業者)の商品を仲介する資産運用コンサルタントです。
IFAという職業は2004年4月の「証券仲介制度」の施行とともに証券界で普及し、欧米では、税理士や弁護士などと並ぶ地位を確立しています。
FP(ファイナンシャルプランナー)とは、税金、保険、年金などの幅広い知識を持ち、顧客のライフプランに基づいた資金計画などを行う職業です。教育、結婚、老後、その他のライフプランの希望などを踏まえたうえで、資産、収入、負債などのデータを基に資金計画を立て、アドバイスを行います。
■ IFA とFP の違い
IFAとFPが提供するサービスにおいて、資金計画、資産運用・保険のアドバイスや相談などの項目に大きな差異はありません。
しかし、IFAは金融商品の取引まで担当することができます。
FPは、資産運用のアドバイスはできるものの、必要な資格を持っていなければ金融商品の取引を行うことはできません。
IFAは、資産運用のアドバイスや金融商品の取引ができる点などを強みとし、FPはライフプラン設計を強みとしていることが両者の大きな特徴となっています。
■ IFA と FP に相談するメリット
IFAに相談するメリット
証券会社や銀行、保険会社など、金融業界に従事していた人が独立し、IFAとして活躍している場合が多いです。
豊富な知識と経験をもとに、一人ひとりの顧客に合った金融商品の提案や、売買の仲介を行うことができます。
IFAは金融商品仲介業者として、証券会社や銀行などの金融商品取引業者と業務委託契約を結ぶ場合が多いです。しかし、特定の金融機関の提案方針や販売ノルマなどの責任を負わないため、より顧客目線で柔軟な提案ができることが特徴です。
つまり、業務提携先が力を入れている金融商品などに偏るようなことがなく、顧客のニーズに沿った内容の提案を行うことができます。金融機関からは独立し、中立的な立場から資産運用のアドバイスができる専門家として、注目を集めています。
また、担当者の転勤や部署移動が無く、顧客の資産運用パートナーとして長期的にサポートをすることができます。
FPに相談するメリット
FPになるためには「FP技能検定」の資格取得が必要であるだけでなく、継続的に「CFP・AFP資格」を受験し知識をアップデートし続けることが求められています。
幅広い知識を持ち合わせているFPは、家計管理や教育資金から、相続・贈与に関することまで、包括的にライフプラン設計のサービスを提供できることが特徴です。
FPは、家計の収支、資産、負債、保険などのデータを集めて現状を分析し、顧客に応じたライフシミュレーションを行い、豊富な知識をもって資産計画を設計します。FPは、顧客の状況や希望に合わせて最適なライフプラン設計をサポートしてくれるため、漠然としたお金の不安を軽減することや、将来を見据えた計画的な資産運用を考えることができます。
■ IFAとFPに相談できること
IFAに相談できること
IFAには、資産運用をするにあたり具体的な金融商品や売買等に関する相談をすることができます。
IFAは、資産形成や相続、保障の見直し、結婚・老後資金、教育資金、投資など、ライフステージに応じた提案をすることができます。
また、弁護士や税理士と連携してサービスを提供するケースも珍しくありません。
中には、FPや、生命保険募集人資格を有している人もいるため、投資による資産形成だけでなく、生命保険の見直しや将来設計のシミュレーションなども行うことができます。
FPに相談できること
FPには、主に家計に関する相談をすることが可能です。
貯蓄方法、住宅ローン、教育資金、相続、不動産、税金、介護・医療費、老後資金、年金や、食費・水光熱費、交際費、生命保険料まで、生活にかかるあらゆる資金の疑問について相談することができます。
また、留学や海外旅行、車の購入など、趣味や将来の夢にかかる費用の相談もできることも特徴です。資産の運用・形成の相談なども相談できるため「家計のホームドクター」と呼ばれることもあります。
■ IFA と FPの費用
IFAの費用
IFAは、金融機関と業務委託契約を結んでおり、金融商品の取引を行った場合にはその販売元である金融機関から報酬が支払われる構造になっています。
そのため、IFAの相談料は無料になっていることが一般的です。取引開始後のサポート内容に合わせて料金設定をしているケースもあります。
顧客がIFAに支払う費用の種類には、売買取引が成立した際に手数料が発生する「ブローカレッジ型」と、取引の件数や売買金額などに拠らず、預かり資産残高に応じて費用を支払う「フィー型」があります。
ブローカレッジ型は、売買取引を行わない限りコストが発生しないというメリットがあります。フィー型は、資産の持続的な成長という目標を顧客とIFAが共有し、より透明性の高い取引が実現できるというメリットがあります。
FPの費用
FPへの相談にかかる費用は、FPが独立しているか、企業に属しているかによって異なります。
独立開業している場合、1時間あたりの相談料は約5,000円~10,000円に設定されていることが一般的です。
銀行や生命保険会社、証券会社など、企業に属している場合は、FPに直接相談料を支払うことはありません。また、初回相談を無料で行っている場合や、ライフプランの設計や生命保険の選択など、相談する内容によって料金に幅があるケースも多いです。
■ まとめ
IFAとFPの主な違いは、IFAは資産運用のプロフェッショナルであり、FPはより総合的にライフプラン設計をサポートする職業であることです。そのうえで、IFAの強みは中立的な立場から顧客のニーズにあった金融商品の提案ができること、実際に売買を仲介できることなどにあります。
IFA Leadingでは、「新たな”お金の循環”から生まれる豊かな世界の実現」をビジョンに掲げ、資産運用における「透明性」を最も重要視し、日本ではまだ発展途上である「残高連動型のフィーモデル」を採用しているほか、資産形成を長期的に支援するため、資産運用のプロフェッショナルがお客様の潜在的なゴールを共に導き出し実行からフォローまで伴走する「ゴール・ベース・アプローチ」を実践しています。
ご興味がある方は是非お気軽にご相談ください。
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