04.IFAのメリット・デメリット
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は資産運用を行う際に、中立的な立場からお客様の相談に乗ることができる存在です。ただし、IFAに相談することは必ずしもメリットばかりがあるわけではありません。 本記事では、IFAのメリットと合わせて、あまり知られていないIFAのデメリットについて解説します。
■ IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは
まず初めに、IFAとはIndependent Financial Advisor(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の略称です。IFAは、「金融商品仲介業者」に分類され、金融機関から独立した中立的な立場で、証券会社(=金融商品取引業者)の商品を仲介する資産運用コンサルタントです。
■ IFAのメリット
金融機関
IFAは特定の金融機関に属しておりません。その為、証券会社等の金融商品取引業者から独立した中立的な立場で活動を行っております。
販売方針
特定の金融機関に属している場合、自社商品の販売バイアスがかかってしまったり、その金融機関の販売方針に縛られたりという制約が出てしまう可能性があります。しかし、IFAは複数の金融機関と提携しており、幅広い商品やサービスの中から顧客に合致するものを自由に提供することが可能です。
営業ノルマ
上記のような自社商品を販売する必要がないため、IFAには営業ノルマがありません。その為、アドバイザーが自分のノルマ達成のためにお客様に無理な営業をするということは起こりにくい仕組みになっています。
転勤制度
IFAには原則として転勤制度がなく、一度担当したお客様とは生涯お付き合いすることが前提です。その為、お客様のライフプランに合わせた長期的な資産運用プランニングが可能です。また、永続的なお付き合いとなりますので、お客様のことを第一に考え、じっくりと時間をかけて信頼関係を構築するアドバイザーが多いといえます。
■ IFAのデメリット
それでは次に、IFAのデメリットについて見ていきましょう。
信頼できるIFAを見つけるのが難しい
年々増加傾向にあるIFAですが、営業員や所属するIFA法人によって業務範囲や営業スタイルは様々です。ただし、まだまだ日本での歴史は浅く、発展途上の業界でもあることから、国内の大手証券会社等と比較すると情報発信は十分にはなされていない状況にあります。そのためお客様の立場からすれば、比較材料が乏しくIFA同士を比較するのが難しいという点がネックになります。
特にIFAを利用して資産運用を行う側の視点として、最も重要な要素の一つに投資スタンスが挙げられます。お客様の求める投資スタイルと合わないIFAとマッチングしてしまった場合、双方ともに納得のいく結果を出すことは難しいでしょう。
ゆえに、納得のいく資産運用をしていくには、IFA選びの時点で、自分の投資に対する考え方についての認識をある程度持ったうえで、担当のIFAが本当に自分の投資スタンスと合致しているのか、自分に寄り添ってくれるか等の認識のすり合わせを行い、実際に投資を始める前に相手を信頼しきれる状態であることが重要になります。
手数料
IFAはお客様に対し、中立な立場から資産運用のアドバイスを継続的に行う代わりに、その一部を報酬として受け取ることで成り立つ事業です。そのため、IFAのアドバイスを通じて金融商品を購入する場合には、ネット証券等で金融商品を購入する場合に比べて手数料が高くなることがございます。
手数料については、ブローカレッジ型とフィー型の二種類の手数料体系があります。
■ IFAの料金体系:ブローカレッジ型とフィー型
日本のIFA業界で最もメジャーな料金体系はブローカレッジ型であり、金融商品の売買の度に規定の手数料がかかる仕組みになっています。商品によって違いは出るものの、手数料として一般的に取引額の1%〜3%程度がかかります。
手数料の対価としてアドバイザーが提供する価値は、主に足元のマーケット状況やお客様の目標リターン等のニーズに合致した商品を選別し、適時適切なタイミングで売買を行うことになります。
ブローカレッジ型では、売買の度にお客様からの手数料が発生し、それがIFA側の利益に繋がるため、構造上どうしてもお客様とIFA側で「利益相反」となってしまう問題が生じます。
一方、欧米のIFA業界でメジャーな料金体系はフィー型です。
フィー型とはお客様の資産残高に対して一定の率で年間手数料を頂戴する手数料体系です。一般的には1%〜3%(年率)程度の年間手数料がかかります。
手数料の対価としてアドバイザーが提供する価値は、主に提案に至るまでのプロセスや総合的アドバイス、資産ポートフォリオの定期メンテナンスや見直しなど、中長期的かつ継続的なサポートとなります。
フィー型では、売買の頻度に関わらず、お客様の資産額が増えれば増えるほどそれに伴ってIFA側も手数料を得ることができる仕組みであることから、お客様とIFAが共に投資成功による資産増という目標に向かって歩むことができるシステムとなっています。また、ブローカレッジ型と比べて、お客様から預かっている金額分のみに対して手数料をかけるため、わかりやすく、透明性があります。
弊社IFA Leadingでは、日本で主流のブローカレッジ型に加えて、年率1%のフィー型も採用しており、お客様のごニーズを丁寧にヒアリングしたうえで、お客様により適切な手数料体系をご案内しています。
■ まとめ
以上のように、IFAにはメリットはもちろん、デメリットもございます。ご自身に合ったIFAを探すことは簡単ではありませんが、あなたの人生をサポートしてくれる金融のプロフェッショナルであり、生涯のパートナーにもなり得ます。
弊社にはお客様のことを第一に考えて常に行動する魅力的なアドバイザーが豊富に在籍しております。ぜひ一度お話を聞いてみたいという方は、無料相談はこちらよりご連絡ください。