銀行や証券会社との違い
銀行や証券会社との違いについて解説します。お客様が資産運用を始める際、最初に相談するのは証券会社や銀行であることが多いのではないでしょうか。
■ 直接金融と間接金融
初めに、銀行と証券会社の基本的な役割についてご説明します。
銀行も証券会社も、国や企業が資金を調達するのに重要な役割を担っていますが、その仕組みの違いから、銀行は「間接金融」、証券会社は「直接金融」と呼ばれています。
間接金融とは、第三者が融資者から集めた資金を、企業に対して融資する方法です。銀行は預金者から預かったお金を資金が必要な人や企業に貸し出すため、間接金融の役割を果たしています。
間接金融においては、借り手の信用リスクは資金の融通主体である銀行にあるため、預金者はリスクを負わない代わりにリターンも期待できません。
それに対し、直接金融とは、お金を必要とする相手に直接お金を出資/融資する方法です。例えば、企業が発行する株式を投資家が買うことが該当し、証券会社が仲介役として企業と投資家を結ぶ役割を果たしています。
直接金融においては、投資家はその企業の破綻リスクを負いますが、その代わりに投資した金額からのリターンが期待できます。
■ IFAと証券会社・銀行の主な業務について
次に、IFAと証券会社・銀行の主な業務について比較してみました。
現在、銀行法では、銀行の本来の業務として「預金、貸出、為替」の3つが挙げられております。従って、給与受取/支払い、ローン借入、様々な決済などは銀行でしかできません。我々の生活に関係する多くのサービスを提供し、最も近い存在の金融機関であるといえます。
一方、証券会社の主な業務は「金融商品取引業」であり、金融商品の提案だけでなく、金融商品の売買・管理を行います。銀行と比較すると、いわば資産運用に特化した金融機関といえるでしょう。
IFAは証券会社と「金融商品仲介業者」としての委託契約を結び、金融機関とは独立した立場で資産運用のアドバイス・仲介を行っています。あくまで「仲介」なので、顧客から預かった資産や口座の管理は、委託契約を結んだ証券会社が行うこととなります。
■ IFAと証券会社・銀行の資産運用アドバイスについて
では、IFAと証券会社・銀行を「資産運用」の側面で比較してみましょう。
まず、銀行は資産運用を主な業務としていないため、取扱可能な金融商品種別が限られており、商品自体のラインナップは少ない傾向にあります。担当者も資産運用のプロフェッショナルではないので、取扱商品に関するアドバイスにとどまるケースが大半です。
一方、証券会社は資産運用に特化した金融機関なので、投資に関する商品は基本的に全て扱うことができ、商品のラインナップも豊富です。
対面証券の担当者は資産運用のプロフェッショナルですので、取扱商品だけでなく他社で保有している商品等も含め資産運用全般に関するアドバイスが可能です。
ちなみに、ネット証券も対面証券と同様に幅広い商品を取り扱っており、手数料が対面証券より安いという利点もありますが、ご自身で判断・売買をしなければならず、資産運用の相談をすることができません。
IFAも証券会社と同じく、資産運用のプロフェッショナルであるといえます。アドバイザーは証券業界経験者が大半で、資産運用について幅広い知識を保有しています。また、IFAによっては複数の証券会社と委託契約を結んでいるので、多くの金融商品を顧客へ提案することができます。
■ IFAは中立の立場かつ一生涯のアドバイスが可能
IFAは証券会社・銀行と比較した場合に、「中立な立場」「一生涯のアドバイス」という特徴を持っています。
銀行と証券会社(対面)ではしばしば、担当者が提案商品を選択する際に自社商品へのバイアスが強くなってしまうケースが散見されます。彼らは自社商品をメインとして提案・販売するため、結果として顧客にとって本当に良い提案ではなくなってしまう可能性があります。
一方で、IFAは金融機関から独立した立場であり、特定の商品への販売バイアスもないため、中立な立場でのアドバイスが可能です。
また、証券会社・銀行の担当者は近年では長期担当制を採用するケースも増えてきている一方、3年~5年で異動するケースもまだまだ少なくありません。その為、担当者が一生涯フォローしてくれるとは限らないのがデメリットとなっています。
しかしIFAは会社都合の転勤がありません。従って、お客様と一生涯お付き合いすることができるので、お客様のライフプランやゴールに沿った長期的かつ総合的なアドバイスが可能です。
■ まとめ
証券会社・銀行では、会社の方針に沿った商品を優先して提案するケースが散見され、担当者との長期的な信頼関係も築くことが難しいというデメリットがございます。IFAは特定の金融機関に所属していないため、幅広い選択肢から顧客本位の資産運用の提案が可能となります。また、転勤もなく、お客様の人生に伴走する一生涯のパートナーとしてお付き合いが可能です。
ご相談事例にもあるように、弊社ではお客様一人ひとりのゴールに向けて運用方針を決定し、お客様に最適なポートフォリオをご提案させていただきます。
IFA Leadingでは、「新たな”お金の循環”から生まれる豊かな世界の実現」をビジョンに掲げ、資産運用における「透明性」を最も重要視し、日本ではまだ発展途上である「残高連動型のフィーモデル」を採用しているほか、資産形成を長期的に支援するため、資産運用のプロフェッショナルがお客様の潜在的なゴールを共に導き出し実行からフォローまで伴走する「ゴール・ベース・アプローチ」を実践しています。
ご興味がある方は是非お気軽にご相談ください。
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